「SEO」の言葉を聞いたことがある人は多いはずです。しかし、SEOがどのようなものなのか詳しく理解していない人もいるでしょう。
具体的にどんな対策をするのか、仕組みはどのようになっているのか、どんなツールを使えばいいのか、疑問に思っている人もいるかもしれません。
そこで、本記事ではSEOについて詳しく解説していきます。初心者でも理解しやすいSEOの知識を紹介し、合わせてどのような対策をするのか、どのようなツールを使うのか、今後の展望など具体的に解説します。
SEOについて網羅的に紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目 次
01. SEOとは?
まずは、SEOについて理解しましょう。下記にて詳しい内容を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
SEOの定義
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語で「検索エンジン最適化」といいます。ブログや記事の内容をGoogleの検索エンジンに分かりやすく最適化し、上位に表示させるように対策します。
SEO対策での目標は、Webサイトやブログへの自然な訪問者数を増加させることです。検索エンジンの上位に表示されることで、ユーザーに発見されやすくなりクリックされる確率が高まります。その結果、認知度が広まりアクセスアップや売上の増加など目標の達成につながります。
SEOの歴史
SEOは、インターネットと検索エンジンの進化に伴い発展してきました。以下にて、SEOの歴史的出来事を年代順にまとめています。
1990年代初期:検索エンジンの誕生
1990年に世界初の検索エンジン「Archie」が登場します。FTPサイトのインデックスを作成。1993年には 「Excite」がローンチされ、ページのコンテンツを包括的に解析・インデックス化する技術を導入されます。
1994年に「Yahoo!」がディレクトリ型検索エンジンとして登場。同年、「WebCrawler」が最初のウェブクローラーを使用した検索エンジンとして登場しました。
1990年代後半:Googleの登場とSEOの誕生
1996年、「Google」の前身「BackRub」がスタンフォード大学で開発されます。1997年には、「Google」が正式に設立され、PageRankアルゴリズムを導入してWebページの重要度を評価。
1998年には、ようやく「SEO」という概念が広まり、Webマスターたちは検索エンジンランキングの改善方法を模索し始めました。
2000年代:アルゴリズムの進化とペナルティ
2000年、Googleツールバーがリリースされ、ウェブページのPageRankを確認できるようになり、SEOの関心が高まります。2003年には、 Googleが「フロリダアップデート」を実施し、スパム行為やキーワードスタッフィングを行うサイトにペナルティを科すことを決定。
2005年には、「Nofollow」タグが導入され、スパムリンク対策が強化。また、Googleは「Google Analytics」をリリースし、ウェブサイトのトラフィック分析が簡単になりました。
2010年代:コンテンツの質とユーザー体験の重視
2011年には、 Googleが「パンダアップデート」を導入します。これは、低品質なコンテンツを持つサイトを検索結果から排除するのが目的です。
2012年は「ペンギンアップデート」が実施され、リンクスパムや過度な最適化を行うサイトにペナルティを科します。さらに、2013年は「ハミングバードアップデート」が導入され、検索クエリの意味を深く理解し、ユーザーの意図に基づいた検索結果を提供。
2015年には、「モバイルフレンドリーアップデート」が実施され、モバイル対応しているサイトが優遇。同年、「RankBrain」が導入され、機械学習を活用して検索結果の精度を向上。
スマートフォンの登場により、よりモバイルユーザーが使いやすいように最適化するようになったと言えます。
2020年代:AIとユーザー中心のSEO
2020年Googleの「BERTアルゴリズム」が導入され、検索クエリの文脈理解が大幅に向上。これは、ユーザーの検索意図をより正確に理解し、適切な検索結果を提供することを目的としています。BERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)は、自然言語処理の分野で革新的な進歩をもたらした深層学習モデルです。
前方および後方の文脈を考慮して単語を理解。これによって、検索エンジンは以前よりもより自然な言語の理解を行い、ユーザーが求める情報により適した結果を提供することができるようになったといえます。
2021年には、 「Page Experience Update」が実施され、コアウェブバイタルを含むユーザーエクスペリエンス要素がランキング要因に加わりました。「コアウェブバイタル」と呼ばれる3つの主要なユーザーエクスペリエンス指標が重要視され、これにはページの読み込み速度、視覚的な安定性、およびインタラクティブ性が含まれます。これらの要因は、ユーザーがサイトを訪れてからページが表示されるまでの時間や、ページが読み込まれる際に揺れや不安定性が生じるかどうか、ページ上でのインタラクションの円滑さなどを評価します。
02. SEOにおいて基本的なこと
SEOにおいて基本的なことは、Webサイトの検索エンジンでのパフォーマンスの向上です。
以下にて、SEOにおいて重要なポイントについてそれぞれ詳しく説明します。
キーワード
キーワードとは、ユーザーが検索エンジンに入力する「単語・フレーズ」です。SEOでは、適切なキーワードを選び、記事やコンテンツに自然に組み込むことが重要です。キーワードをリサーチする際は、Googleキーワードプランナー、Ahrefs、SEMrushなどのツールを使います。そして、ターゲットオーディエンスがよく検索するキーワードを特定。
キーワードの選定する際は、高い検索ボリュームと低い競合度を持つキーワードを確認します。ユーザーの意図、例えば、購入する意図、情報収集する目的などに基づいたキーワード選びも重要です。
オンページSEO
オンページSEOは、Webページそのものを最適化する手法です。主に、タイトルタグやメタディスクリプション、ヘッダー、コンテンツ、内部リンクがあります。以下にて、詳しい内容を解説していきます。
▹ タイトルタグとメタディスクリプション
タイトルタグは、ページのタイトルを検索エンジンとユーザーに届けるものです。ターゲットになるキーワードを含め、70文字以内で魅力的に書くことがおすすめです。
これにより、検索エンジンがページの主題をより理解しやすくなりユーザーの目にも留まりやすくなります。
また、タイトルタグはただ単にキーワードを詰め込むのはおすすめしません。ユーザーがクリックしたくなるような魅力的な表現にすることが重要です。
例えば、「隙間時間でもOK!たった3か月で英語が話せるようになる方法」など具体的でユーザーが価値を感じさせるタイトルを作成するのがおすすめです。
メタディスクリプションは、ページの内容を簡単に説明するタグです。150〜160文字でキーワードを含め、ユーザーがクリックしたくなるような内容にしましょう。これにより、検索エンジンはページの関連性を評価しやすく、ユーザーの検索意図にマッチしやすくなります。
▹ ヘッダーとコンテンツ
ヘッダータグとは、h1、h2,、h3などのコンテンツの構造を示すものです。いわゆる「見出し」です。h2タグには主要なキーワードを含め、h3、h4タグにはサブの内容やキーワードを含めるのが一般的です。
コンテンツは、高品質でユーザーにとって有益な内容を制作。キーワードを自然に使い、情報の網羅性と読みやすさを重視しましょう。
▹ 内部リンク
内部リンクは、Webサイト内の異なるページや記事同士を結びつけるリンクです。これらのリンクは、ユーザーのナビゲーションを向上させるだけでなく、検索エンジンがサイトをクロールしやすくなる特徴があります。
関連するページをリンクすることで、ユーザーが興味を持っている関連性が高いコンテンツにスムーズにアクセスすることが可能です。このようなコンテンツへのリンクを提供することで、サイト内のナビゲーションが改善されます。
内部リンクによって、検索エンジンはサイト内のページ・記事をスムーズに発見し、クロールすることが可能です。関連性の高いページ・記事同士をつなぐことで、検索エンジンはサイトの構造やコンテンツの関連性を把握しやすくなり、SEO対策に有利になります。
オフページSEO
オフページSEOは、サイト外部の要因を最適化する手法です。主に、被リンクと
ソーシャルシグナルがあります。
▹ 被リンク
被リンクは、他のWebサイトやブログに、自社サイトのリンクが設置されることをいいます。これらのリンクは、検索エンジンがWebサイトの信頼性や権威性を評価する際に重要な指標の一つです。
特に、高品質で信頼性のあるWebサイトからの被リンクを獲得することが重要です。このようなリンクは、検索エンジンによってサイト全体の評価に影響を与えます。
被リンクを獲得するための一般的な手法には、コンテンツマーケティング、PR活動などがあります。これらの手法を用いて、自社サイトへの被リンクを取得し、検索エンジンでのランキングを向上させることができます。
ただし、被リンクは量よりも質が重要です。信頼性の高いドメインからのリンクが、検索エンジンによって高く評価されます。そのため、信頼性と権威性のあるWebサイトからのバックリンクを積極的に獲得するようにしましょう。
▹ ソーシャルシグナル
ソーシャルシグナルは、ソーシャルメディア上での活動をいいます。いいね、シェア、コメントなどが含まれます。
ソーシャルメディアでのエンゲージメントを高めることで、サイトへのトラフィックが増加し、間接的にSEOにプラスの影響を与えます。
また、ソーシャルメディアでのエンゲージメントが増加すると、Webサイトへのリンクや共有が増え、検索エンジンがWebサイトの信頼性や重要性を高く評価します。その結果、検索結果でのランキングがアップし、サイトへの効果的なトラフィックが増えることが期待されます。
テクニカルSEO
テクニカルSEOは、検索エンジンからWebサイトを正確に理解してもらうために行う施策です。主に、サイトの速度、モバイルフレンドリー、SSLとセキュリティがあげられます。
▹ サイトの速度
ブログやサイトの速度は重要です。サイトの読み込み速度は、SEOに大きな影響を与えます。
読み込みが遅いと、ユーザーは離脱しやすくなり、検索エンジンのランキングにも影響を受けてしまいます。離脱率が高いとSEOで低評価を招く結果になるため、サイトの速度もきちんと対策しておきましょう。
そのためには、画像を最適化しましょう。画像のサイズを最小限に抑え、圧縮することで読み込み速度を改善。
また、ブラウザキャッシュの活用もおすすめです。ブラウザがページをキャッシュしておくことで、再読み込みを高速化します。
サイトの速度が上がればユーザーの離脱率が下がり、SEOで有利になりやすくなるはずです。
▹ モバイルフレンドリー
近年モバイル検索が増えたことで、モバイルフレンドリーの重要性が高まっています。Googleはモバイルフレンドリーなサイトをランキングの指標としています。
そのため、レスポンシブデザインを使いましょう。レスポンシブデザインは、デバイスの種類や画面サイズに応じて自動的に調整されるデザインです。
また、モバイルページの最適化もおすすめです。モバイル用にページを最適化し、読みやすさと使いやすさを向上させ、ユーザーの満足度を上げる結果になります。
▹ SSLとセキュリティ
SSL(Secure Sockets Layer)証明書を用いることで、Webサイトのセキュリティを向上させ、ユーザーの情報を保護することができます。
SSL証明書をWebサイトに導入し、HTTPSプロトコルを使用。また、定期的なセキュリティ診断や脆弱性の改善し、ブログやWebサイトのセキュリティを向上させましょう。
03. SEOの重要性
SEOの重要性は、インターネットやオンライン上でビジネスをする上で非常に大きな役割を果たしています。主に、検索エンジンからの認知、信頼性の向上、コスト効率の良さの点で有利になります。
検索エンジンからの認知
Webサイトやブログが検索エンジンによって発見され、インデックスされ、ユーザーがクリックされれば認知されます。
検索エンジンによる施策は、オンライン上でのビジネスや情報の信頼性を高め、Webサイトのトラフィックや訪問者数を増やすことができます。
SEOは、検索エンジンを用いて認知を上げるための戦略の一つです。Webサイトやブログを検索エンジンのランキングアルゴリズムに最適化します。適切なキーワードの選定、コンテンツの最適化、リンクの制作などが含まれます。
信頼性の向上
オンライン上での信頼性は、ビジネスで成功するためにも重要です。検索エンジンからの認知が信頼性を向上させます。
信頼性が高いWebサイトやブログが、検索エンジンによって信頼性を向上させるとも言えます。信頼性を向上させるには、品質の高いコンテンツ、正確な情報、セキュリティとプライバシーの保護など施策する必要があります。
コスト効率の良さ
オンラインマーケティングや広告キャンペーンにおいて、コスト効率の良さは重要です。
検索エンジンからの認知を増やすためには、コストを最小限に抑えながら効果的な戦略を展開する場合があります。
例えば、SEOは比較的低コストで、検索エンジンからの認知を向上させることができます。また、コンテンツマーケティングやソーシャルメディアマーケティングなどの戦略も、比較的低コストで大きな影響を与えることができます。
さらに、データ分析やパフォーマンス追跡を通じて、どの戦略が最もコスト効率の良い結果をもたらすかを把握し、効果的な資金配分を行うことも重要です。
04. SEO3つのメリット
SEOのメリットを紹介します。SEOには主に、コスト効率が高い、信頼性が上がる、ブランド認知度の向上の3つのメリットがあります。
コスト効率が高い
SEOは、他の広告手法と比較して費用が低く効果的な結果をもたらします。例えば、検索エンジンでの広告やプロモーションには広告費用がかかりますが、SEOは有料広告に依存することなく、検索エンジンの自然な検索結果で上位に表示されることを目指せます。
また、長期間にわたって効果が持続します。適切なキーワードの選定やコンテンツの最適化、リンクの制作などを通じてWebサイトのランキングを上げ、その効果は持続的に続きます。そのため、一度の投資で持続的な成果を得ることができるのは大きなメリットです。
信頼性が上がる
SEOによってWebサイトが検索エンジンの上位にランクされると、そのサイトは一般的に信頼性が高い評価とみなされます。
検索エンジンは、信頼できる情報を提供することを優先し、上位に表示されるWebサイトはユーザーの信頼を得やすくなるでしょう。
また、信頼性の高いWebサイトは、被リンクを獲得しやすくもなります。他の信頼性の高いサイトからのリンクは、検索エンジンがWebサイトの信頼性を評価する際に重要な要素となります。
ブランド認知度の向上
SEOによって上位にランクされることで、Webサイトやブランドの知名度が向上し、ユーザーの心に強い印象を与えることが可能です。
また、信頼性の高いWebサイトは、ユーザーが情報を探したり商品を購入する際に選ばれる傾向があります。さらに、SEOによってWebサイトのコンテンツが適切に最適化されると、ユーザーが求める情報を正確に提供できるようになるはずです。
これにより、ユーザーの信頼を高め、Webサイトへの再訪や口コミの拡散を促せば、ブランド認知度が高まっていくでしょう。
05. SEO3つのデメリット
SEOのデメリットを紹介します。主に、成果が出るまでに時間がかる、アルゴリズムの日々変化する、競合の強さによって影響を受けるがあげられます。
成果が出るまでに時間がかる
SEOで結果を出すには時間がかかります。一般的に、成果があがるまで半年から1年ほどかかります。最短3か月ほどです。そのため、努力と継続することが求められます。
また、SEO対策を行っても必ず上位に表示される保証はありません。内部対策や外部対策などを徹底的に行っても、上位に表示される訳ではありませんので注意してください。
SEOの専門家でも、上位に表示されるよう対策するのが難しい場合があります。特にビッグキーワードでの上位表示、上位に行政や大企業のサイトがある場合は、個人で対抗するのは難しいです。
そのため、アクセスが強すぎないキーワードを選ぶなど、上位表示しやすくするような対策をすることが求められます。
アルゴリズムが日々変化する
SEO対策をして成功しても、上位表示されなくなる場合があります。それは、Googleのアルゴリズムのアップデートの影響によるものです。
Googleのアルゴリズムは年に数回行われます。このアップデートでは、評価基準が変動し、これまで上位に表示されていた記事が下位になってしまう可能性があります。
上位に表示されている記事によって収益を受けている場合、アップデートによって影響を受けてしまう可能性があります。万が一収益化できなくなってしまうことも考えられます。これを防ぐためにも、日常的にGoogleのアルゴリズムの変化に対応できるよう、検索順位を維持することが重要です。
競合の強さによって影響を受ける
競合がの強さによって、SEOでは影響を受けます。
SEO対策して検索順位が上がったとしても、他の競合に向かれる可能性があります。仮に1位になっても、競合に向かれないよう維持していく必要があります。
06. SEOの実践
ここでは、SEO対策する上で実践的な内容を紹介します。コンテンツ対策、内部リンク対策 、外部リンク対策、よくある間違いについてそれぞれ以下にて詳しく解説していきます。
コンテンツ対策
SEOにおけるコンテンツ対策は、Webサイトのコンテンツを検索エンジンに最適化することをいいます。
適切なキーワードの選定やタイトル・メタディスクリプションの最適化、コンテンツの品質向上などが該当します。また、SEOで有利にするために、定期的なコンテンツ更新やユーザーに有益な情報を提供することも必要不可欠です。
高品質な内容を作成することはもちろん、読者のニーズに応えられる内容を提供できるようにしましょう。
内部リンク対策
内部リンク対策は、Webサイト内のページ・他の記事同士を関連付けることで、検索エンジンのクローラーがサイト内を効率的にクロールしやすくすることを目指します。
内部リンクは、サイトの階層構造を示し、ページの重要度を伝える役割を果たします。適切な内部リンク戦略を使うことで、Webサイト全体のSEO効果を最大化することができます。
外部リンク対策
外部リンク対策は、他のWebサイトからのリンクを獲得し、権威性や信頼性を高めることを目指します。
高品質なコンテンツを提供すること、関連性の高いサイトとの連携を作ることが含まれます。また、リンクの質や量、バックリンクの自然な獲得を重視されます。
よくある間違い
そして、SEOの実践においてよくある間違いには、以下のようなものがあります。
● キーワードの過剰使用
過度なキーワードの使用は、検索エンジンによってペナルティを受ける可能性があります。そのため、過度にキーワードを使わないようにしましょう。
● 不適切なリンクの使用
低品質なリンクやスパム的なリンクを使うことは逆効果です。こうしたリンクも使用することはおすすめしません。
● メタ情報の無視
適切なタイトルやメタディスクリプションを使わないことは、検索結果のクリック率を低下させる可能性があります。SEOで有利にするためにも、適切なタイトルやメタディスクリプションを作成することを心がけましょう。
● 過度な焦点の外れたコンテンツ
Webサイトのテーマから逸脱したコンテンツを提供することは、ユーザーからの関心を失い、検索エンジンのランキングを下げる可能性があります。当然のことですが、タイトルと整合性のとれた記事の内容を作成するようにしましょう。
07. SEO対策として導入したいツール
SEO対策に導入したいツールは主に以下の2つです。
1. Google アナリティクス
2. Google Search Consoul
こちら2つどのようなツールなのか、以下にて具体例に紹介します。SEO対策する上でも必須のツールですので、必ず導入するようにしましょう。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、Webサイトを分析する際に必須のツールです。Googleアナリティクスでは、Webサイト全体のユーザー数やセッション数、ページビュー数などを把握でき、ユーザーがどのようなステップでサイトを訪問したのか分析できます。
また、Googleアナリティクスでは、ユーザーのデバイスや地域、トラフィックソースなどの情報も知ることができます。これによって、ユーザーの行動パターンや傾向を把握し、サイトの改善やマーケティング戦略の調整に活用することが可能です。
そして、ページごとのページビュー数や平均滞在時間、離脱率などの指標を分析することで、サイト上の強みや改善のポイントを特定し、ユーザーエクスペリエンスの向上につなげることができます。無料でツールが使えますので、ぜひSEO対策に活用しましょう。
Google Search Consoul
Google Search Consoulは、自社サイトの記事(1記事)が、どのようなキーワードから獲得できているのか、検索順位やクリック率などを把握できます。
また、Google Search Consoleには、内部対策や外部対策にも役立つ機能が備わっています。たとえば、サイト内のリンクの状況やエラーの検出、サイトマップの抽出などが可能です。
これらの機能を活用することで、サイトのクロール効率を改善、全体的なSEOパフォーマンスを向上させることができます。無料でこれらすべて対応できますので、ぜひSEO対策に使うことをおすすめします。
08. 成果の測定と分析
キーパフォーマンス指標(KPI)
SEOの成果を評価するためのキーパフォーマンス指標(KPI)には、Webサイトのトラフィック、検索エンジンでのランキング、コンバージョン率などが含まれます。
これらのKPIを設定し、定期的に確認することでSEOの戦略効果を評価することができます。一般的なKPIには、有機検索トラフィックの増加率、特定のキーワードでのランキングの向上、コンバージョン率の改善などがあげられます。
Googleアナリティクスの活用
上記でも紹介していますが、GoogleアナリティクスはWebサイトのトラフィックやユーザー行動を追跡し、分析するための重要なツールです。
SEOの成果を評価するために、Googleアナリティクスを活用してトラフィックの動向、ページの閲覧数、ユーザーの行動パターンなどを分析します。
また、Google Search Consoleと統合することで、検索パフォーマンスやキーワードのクリック数、インプレッションなども詳細に調査できます。
レポートと改善
SEOの成果を定期的にレポート化し、その結果に基づいて改善策を立案することが重要です。
レポートでは、KPIの進捗状況やトラフィックの変化、キーワードのランキングなどを詳細に分析し、問題点や改善策を特定します。
そして、これらの情報をもとに、コンテンツの最適化、内部リンクの調整、外部リンクの戦略の見直し、技術面での改善などの施策を抽出。
これにより、持続的な成長と効果的なSEO戦略の展開を実現可能です。
09. SEO将来どうなる?
今後のSEOはどのようになるのか、懸念している人や気になっている方も多いはずです。近年AIの登場によって変化が激しくなり、SEOにも影響を受けるのではないかと不安な気持ちを抱いている方がいても不思議ではありません。
以下にて、SEOの将来について考察したいと思います。あくまでも考察ですが、参考にしてみてください。
AIとSEO
ChatGPTなどのAIツールが近年普及しています。AIツールを使用しても、SEOに影響がないのか疑問に思っている人は多いはずです。
実際、Google自体、AIツールの使用は禁止していません。AIで生成されたコンテンツでも、良質な内容、読者のニーズに適切なものであれば問題ありません。
AIツールを使用しても問題ありませんが、コピーコンテンツや誤った情報が出力されることがありますので、自分の手で編集や確認することは忘れずに行いましょう。
音声検索の影響
音声検索は、スマートフォンやスマートスピーカーなどの端末を使って、ユーザーが話して検索する行為です。
近年AmazonエコーやGoogleアシスタントなどのスマートスピーカーが普及したこともあり、音声検索の利用が注目されています。
日本国内でもスマートスピーカーの市場は拡大し、利用する人や家庭で音声アシスタントを利用している人は増えている傾向です。
そのため、今後音声技術を使ったAIが普及することが予想され、音声検索がより注目される可能性があります。音声検索を最適化することは重要になるはずです。
また、音声検索は検索エンジンと異なり口頭で行います。ユーザーは直接的な質問をしてくる可能性が高く、具体的な情報を求めている可能性が高いでしょう。音声検索を最適化すれば、コンバージョン率が高まると期待できます。
10. まとめ
本記事では、SEOについて詳しく解説してきました。
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」といいます。Webサイトやブログが検索エンジンの上位に表示されるよう最適化するプロセスや戦略です。
具体的には、特定のキーワードに関連するコンテンツを作成し、検索エンジンに適切に最適化します。そして、ユーザーが求めている情報と関連するよう上位に表示されるようにします。
SEOの目的は、検索エンジンのアルゴリズムによってWebサイトのランキングを向上させ、有効にトラフィックを増やすことです。これによってSEOで有利になり、より多くのユーザーがアクセスできるようになることが期待できます。
また、SEOには、キーワードの選定からコンテンツの最適化、リンクの作成、テクニカルな側面までさまざまな対策があります。
SEOで成果を出すためには、短期間で結果が出ることはないため継続的な努力と戦略が必要です。
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